神経痛って

顔面神経麻痺、三叉神経痛、帯状疱疹というとあまり聞き慣れない病気です。また、その実体もよく知られていません。帯状疱疹も発疹は時間で治るのですが、そのあとに頑固な神経痛が残ることがよくあります。このように、的確な治療法のない神経の痛みや麻痺の症状を的確に軽減させて、治癒に向かわせるのがペインクリニックです。

顔面神経麻痺とは

顔面神経は顔面の運動をつかさどる神経のひとつです。その左右いずれか一方が突然に麻痺して、急に発症してきます。症状は、発症の1~2日前、風邪のような症状があり、耳の回りに痛みがあることが多くみられます。顔の筋肉の運動が傷害されるために、「水を飲むと口からこぼれる」「片目が閉じにくい」などの症状が出現し、その他に、「涙が出る」「味がおかしい」「ツバがでにくい」などの訴えも出てきます。

原因として最も多いのは、末梢性顔面神経麻痺で、原因のはっきりしない突然に起こるベル麻痺といわれるものです。顔面神経に栄養を与えている血液の流れが悪くなり、麻痺が起こるといわれています。ウイルスが原因で起こるラムセー・ハント症候群の場合は、耳の周辺に水疱や発赤を生じ、めまい、難聴を伴います。この他、外傷、腫瘍、炎症、中耳炎手術などによって起こる事があります。

治療は 早い時期よりの星状神経節ブロックが最も大切です。この治療は首から針を刺して神経をブロックすることで顔面の血液の流れを改善し、神経の回復を助けます。ベル麻痺では発症3週間以内に治療を開始すると、10~40回のブロックで治癒するものがほとんどです。ハント症候群では重傷で治療に長時間を要します。

早く直すためには 日常生活では寒気にあたることを避けてください。ストレス、過労も大敵です。自分で次のような顔面の筋肉トレーニングマッサージを毎回最低5分間は繰り返し行いましょう。暖かいタオルを用いて、顔をあたためながらや、風呂あがりが有効です。

  • 1.眉毛を挙げ驚いた時の表情をする。
  • 2.閉眼、開眼をする。
  • 3.口をとがらせる。
  • 4.ほほをふくらませる。
  • 5.口を両側に引っ張る。(「イ-」と発声するように)。

三叉神経痛とは

三叉神経は顔面の知覚をつかさどる神経のひとつです。痛みの特徴は、発作性の激痛で長くともほぼ2分以内におさまり、その後は痛みもなく普通の状態に戻ります。生活の中で痛みを誘発する原因があることが多く、食事や会話の時、また軽く顔に触った時、風に当たった時などにも起こります。
また、顔面がピクピクすることがあります。原因についてはいまだに不明で、はっきりしていませんが、女性に多く(男性の約2倍)50才台以上に多く見られます。一般の鎮痛剤はもちろんのこと精神安定剤、麻薬も効果がありません。

治療法は内服療法としては、現在広く用いられているのは抗痙攣剤であるテグレトールです。
朝夕食後30分以内に1/2錠(100mg)から始めて、不十分なら昼にも1/2錠服用します。
また、神経あるいは神経節にブロック針をあてて、そこに薬液を注入し疼痛を軽減する神経ブロックが有効です。ブロックを行うと疼痛の軽減とともにかならずある一定の知覚が消失します。この効果が局所麻酔剤では数時間で元に戻りますが、神経破壊剤(アルコール)ではかなり長時間続きます。
しかし、これは痛みを取るためにわざわざ知覚をとったのですから心配はいりません。熱い物を食べる時にヤケドをしないように、クチビルを噛んで傷つけないように注意して下さい。ブロックした部位が、時にはれることがありますが、1週間もすれば治ります。現在のところ、三叉神経痛を根本的に治す方法はありませんが、再発しても何回も繰り返せるのがこのブロック療法の特徴です。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

「帯状疱疹」とは 神経痛を主とした再発型の「みずぼうそう」のことです。神経に沿って「帯状」に水疱ができることからこの病名がつけられました。ほとんどの人は乳幼児の頃、みずぼうそうのビールスに感染しますが、みずぼうそうの症状を出す人と出さないで終わる人があります。このようしにて成人の70%は、みずぼうそうのビールスに洗礼を受けたあと、免疫と呼ぶ抵抗力ができ、普通ならば二度とこのビールスによる症状を出すことはないのです。しかし、ビールスそのものは、からだのあちこちの神経にひそんでいて、人間の免疫力(抵抗力)がある程度以下に低下すると、再び活動をはじめます。まず、そのひそんでいる神経の炎症(神経炎)をおこして神経痛がはじまります。しばらくしてその部分の皮膚にみずぼうそうができます。

治療法としては この「帯状疱疹」のビールスを殺すゾビラックスという専用の薬が開発されています。医師の指示に従ってきちんと服用して下さい。しかし、治療をあやまると、頑固な神経痛が残ってしまい、これを「帯状疱疹後神経痛」(たいじょうほうしんごしんけいつう)と呼び、難治性です。発病2週間以内にペインクリニックで神経ブロックなどの治療を開始した場合には殆どの方が無痛の状態で全快なさいますが、発病後2週間から1ヶ月以内では、1/3の人が、発病1ヶ月以上たってからでは2/3の人に何らかの痛みが残ってしまいます。6ヶ月を過ぎると殆どが「帯状疱疹後神経痛」の状態になってしまいます。初期のペインクリニックでの治療が重要なポイントといえます。現在「帯状疱疹」を予防することは不可能ですが、「帯状疱疹後神経痛」にならないようにすることは、ある程度可能です。 「帯状疱疹」は「神経」の病気ですから、いたんだ「神経」をもとにもどすための専門的な治療をはやく受ける必要があるわけです。麻酔科(ペインクリニック)では痛みをとるだけではなく、いたんだ神経を正常にもどす治療をおこなっています。なお、「帯状疱疹後神経痛」になってしまう危険は、年齢とともに増加し、60才以上では50~60%が「帯状疱疹神経痛」に悩まされます。高年齢者ほど、専門的な早期治療が必要です。

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